
こんにちは
Takaです。今回は猫砂の選び方ということでどういう猫砂がいいのか、どういう基準で選べばいいのか、というような疑問を解明していきます。
まずは選び方についてです。
◆猫が好むかどうかで選びましょう
猫がトイレを使う時、砂が気に入らない時には、トイレに入っても出てきたり、別の場所でトイレしてしまったりすることがあります。
猫や育ってきた環境によって、細かい砂が好きな猫、粒が大きいものが好きな猫など、猫には好みがあります。
大抵の猫は用意した猫トイレを問題なく使ってくれますが、猫砂を変えたら猫トイレに入らなくなってしまいお粗相してしまう可能性があります。
猫が毎日使うものなので、猫が気持ちよく快適にトイレできるような猫砂を選んでください。一番いいのが、お店、ブリーダーさんと同じような猫砂を使うのがいいかなと思います。ただし、その猫砂が原因で、体調を崩したりしてしまったり、化学薬品が気になるのであれば、少しずつ新しい猫砂を混ぜながら変えていってください。
◆安全性で選びましょう
猫が素足で入り、足裏は砂と接触します。万が一猫が舐めても重大な影響がない、安全性が高い猫砂を選ぶということも大切です。
猫砂によっては、トイレ後によく足裏を舐めたり、トイレ砂を口に入れたり、粉塵を吸い込んだりすることで猫の体調が悪くなることがあります。
ベントナイト系の猫砂は、毎日少量でも吸い込んだり、舐めたりして体調を崩したり、喘息になったりしてしまいます。
販売されている猫砂は、一応、安全性は考えて作られていますが、成分表などを確認して、飼い主さんが判断してあげてください。
◆処理方法で選びましょう
猫砂は、自治体によって燃えるゴミとして出せるもの、燃えないゴミとして出せるもの、またトイレに流せるものなど、原料によって処理方法が違います。
猫砂は、毎日処理するものなので、飼い主さんが捨てやすいものを選ぶということも必要になってきます。
基本的には、紙、木、おからの猫砂は燃えるゴミ、ベントナイトやシリカゲルの猫砂は燃えないゴミとなりますが、猫砂によっては成分が混ざっているものや加工によって処理方法が決まっているものもあるため、よく確認してから購入する必要があります。
◆消臭力で選びましょう
猫トイレは室内で使うものなので、消臭力のある猫砂は飼い主さんが快適に生活するためにも大切かなと思います。
どの猫砂も、原材料だけでなく消臭成分も含まれているので、実際に使ってみないとわかりにくいと思います。
紙やおから系の猫砂は、比較的消臭力は弱めで、ベントナイト、シリカゲル、木系の猫砂は消臭力が高い傾向があります。
◆粒の飛び散り方や固まり方で選びましょう
猫砂は、砂というだけあって、猫が猫トイレを使うことで細かい粒が舞うことがあります。
掃除の時や砂を交換する時にも、猫砂の粒が舞ってしまうのはある程度仕方ありません。しかし、もし喘息ぎみの家族がいるような場合には、あまり飛び散らず細かい粒が舞いにくい猫砂を選ぶ必要があります。
また、猫砂の素材によって、猫のおしっこを吸収した時の固まり具合も異なります。
ベントナイト系の猫砂は固まりやすく、おから系はゆるめに固まるものが多いと言えます。よく固まり、スコップですくってもこわれにくい猫砂は、処理がしやすいです。
◆価格で選びましょう
猫砂は、種類によって価格が違っています。
システムトイレ用の猫砂は、他の猫砂よりも価格が高い傾向があります。おから系の猫砂も、他の猫砂よりも価格が高めのものが多いです。
さまざまな猫砂を実際につかってみてよかった種類を紹介していきます!!
猫砂のメリット・デメリット
◆鉱物(ベントナイト)
みなさんがよく知っている水で固まるタイプの猫砂です。
ベントナイト鉱石は粘土鉱物の一種で、排水処理や水質浄化や化粧品、食料品などにも使われているものです。
ベンナイトの主成分であるモンモリロナイトというものは、水分を吸収して膨らむ特徴を持っています。
ベントナイトには吸着効果があるので、猫のおしっこを吸って固まります。また、陽イオン交換という能力が高いために臭いを抑える効果もあるようです。
ベントナイトの猫砂は、脱臭剤や抗菌剤なども加えられていて、粒子が細かく、猫が好む砂に近くなっています。
猫がトイレしたものを吸着して固まりやすいので、日頃のトイレを掃除が比較的楽にでき、臭いを抑えることもできるため、匂いが気になる方・猫におすすめです。猫砂は飛び散りやすいです。
ベントナイトの猫砂は自治体にしたがってゴミを捨てないといけないので注意が必要です。水洗トイレに流すことと詰まる可能性がありますので、こちらも要注意です。
ベントナイトの猫砂は安価でトイレ掃除も楽にできますが、あまりおすすめできません。
その理由は、埃がたちやすいので、粉塵を吸い込んでしまったり、自分の毛に付着した粉塵をなめてしまったり、手足に付着した砂を舐めて体内に取り込んでしまって、重篤な状態になった例が報告されています。
2歳6ヶ月の去勢された雌猫が、元気消失と脱力感を主訴に来院。低カリウム血症と重度の貧血を呈していた。この猫はベントナイトを含む猫砂を食べてしまう”異食症”の症状があった。静脈点滴、電解質、全血輸血で回復し、退院した。(中略)。ベントナイト中毒は、猫の低カリウム血症や低色素性貧血によって脱力感や筋力低下を呈する可能性がある。
Hornfeldt et al, 1996
この症例は食べ物以外のものを食べてしまう「異食症」の猫ちゃんが、大量にベントナイト猫砂を食べてしまい、ベントナイト中毒になってしまったと報告です。
さらに、僕がベントナイトの砂をつかっていた時に猫ちゃんが粉塵が原因で喘息になってしまいました。猫砂を変えたら、治ったということがありましたので、おすすめはできません。
メリット
・しっかりと固まるので簡単にトイレ掃除ができる。
・安価に購入できるので、ランニングコストに優れている。
・猫も好む猫砂。
デメリット
・鉱物のため自治体によって燃えるゴミでの処理ができない可能性がある。
・粒は小さいので、飛び散りやすい。
・粉塵は猫にとっても人にとってもよくない。
◆シリカゲル
シリカゲルの猫砂は、ほとんどは固まらないタイプです。
基本的におしっこを吸収しても固まりません。しかし、抗菌効果が高く、臭いを脱臭してくれます。シリカゲルは、乾燥剤に使われることの多い素材で、二酸化ケイ素からできています。
シリカゲルの猫砂というのは、主に猫用システムトイレ専用の猫砂として使われているのがほとんどです。
システムトイレは掃除の頻度が少なくて済み、臭いの問題も抑えられ、粉塵も出にくい性質があります。シリカゲルの猫砂を使ったシステムトイレは人気が高まってきています。
デメリットとしては、シリカゲルの猫砂は水分のあるものに付着する性質があるので、小さい粒など目に貼り付いてしまい擦ってしまうと最悪の場合で失明してしまいます。さらに他の猫砂と比べてお値段が高いが多いのが多いです。
シリカゲルは水に溶けないので、お風呂場、水洗トイレに流すことはできません。
メリット
・消臭効果が非常に高い。粉塵が出にくい。
・ペットシートと併用のため、トイレ掃除の手間があまり掛からない
・おしっこが猫砂に吸収しないので、比較的長く使える。
・猫砂も大きめのものが多いので、片付けやすい。
デメリット
・鉱物のため自治体によって燃えるゴミでの処理ができない可能性がある。
・食べたりしてしまうと体に悪い。
・ランニングコストがかかってしまう。
◆紙
ほとんどは固まるタイプの猫砂です。
多くはトイレに流すことが可能なので、取り扱いやすいのがメリットです。
ほとんどの製品がトイレに流して廃棄できますし、燃えるゴミとして捨てることができるので、分別を気にせずに捨てることができます。
紙の猫砂は、木材を原料として製造されたパルプで作られています。主原料は紙ですが、薬剤を使って脱臭や漂白がされており、さらに消臭剤や増粘材などを使って加工されています。化学製品がきになる方は控えた方がいいかなと思います。
紙の猫砂は軽く、持ち運びがしやすいです。
猫のおしっこがかかると色が変わり、体調の変化がわかりやすいといった商品のラインナップも多いのが特徴です。ただし、おしっこが固まりにくいので、トイレ掃除が少し手間かなと感じました。
そのため、紙は柔らかさがあり、猫の足にもやさしいです。
メリット
・おしっこの変化が一目瞭然。
・ほとんどの猫砂がトイレに流すことができ、燃えるゴミとして捨てることができる。
デメリット
・猫砂が軽いので飛び散りやすい。掃除が少し手間。
・漂白や脱臭のため薬品を使用しているので、化学製品が気になる方はNG。
◆おから
ほとんどが固まるタイプの猫砂です。おからを主原料として使用しています。
人の口に入るものからできているため、他の猫砂よりも安全性が高いです。
お値段は安価で、水洗トイレに流せることができるので、ゴミの処理が簡単です。
固まりやすいほうで当キャッテリーで愛用している猫砂です。
メリット
・食物から作られているので安心して使える。
・安価で、ゴミの処理が楽。
デメリット
・ゆるやかに固まる。
・掃除が少し手間。
◆木(ウッドチップ)
固まるタイプも固まらないタイプもある猫砂です。
木製の猫砂は、固まるタイプと固まらないタイプがあります。木の匂いや消臭力によって、猫トイレの臭いを抑えることができます。
基本的に燃えるゴミとして処理できますが、商品によってはベントナイト(鉱物系)と混ざっていながら木製の猫砂として販売されているものもあるので、成分表をきちんとみましょう。
木の猫砂は比較的大きいものがあるので、掃除の手間が楽です。さらに、檜などの猫砂にすると消臭力もアップしますので、どういう木の種類かというところもチェックしてみてください。
デメリットとしては、中途半端におしっこを吸収するので、そのおしっこが匂ってきたりします。トイレ掃除は少し手間かなと感じました。
メリット
・軽く、消臭性があり、燃えるゴミとしてだせる。
・掃除の手間は楽。
デメリット
・中途半端におしっこを吸収するので、そのおしっこが匂う。
・トイレ掃除は手間。
どの猫砂もメリット、デメリットがあるため、どの猫砂が良いのか判断することは難しいです。色々な素材と特色やバリエーションがあり、自分の生活と猫にとって良い猫砂を見つけてみてください